Linux システムでは、smartctl コマンドを使用してハードディスクの通電時間(つまりハードディスクの使用時間)を検出できます。smartctl は Smartmontools ツールキットの一部で、ハードディスクの S.M.A.R.T.(自己監視、分析、報告技術)情報を監視および分析するために使用されます。以下は、smartctl を使用してハードディスクの通電時間を取得する手順です:
Smartmontools のインストール#
まず、システムに Smartmontools がインストールされていることを確認する必要があります。以下のコマンドを使用してインストールできます:
- Debian/Ubuntu:
sudo apt update
sudo apt install smartmontools
- CentOS/RHEL:
sudo yum install smartmontools
- Fedora:
sudo dnf install smartmontools
ハードディスクの通電時間の検出#
インストールが完了したら、smartctl コマンドを使用してハードディスクの通電時間を確認できます。あなたのハードディスクデバイスが /dev/sda であると仮定すると、以下のコマンドを実行できます:
sudo smartctl -a /dev/sda
出力説明#
- Power_On_Hours:この行は、ハードディスクが出荷以来通電している総時間数を表示します。
注意事項#
- 権限:smartctl コマンドを実行するにはスーパーユーザー権限が必要ですので、sudo を使用してください。
- デバイス名:正しいデバイス名(例:/dev/sdb、/dev/nvme0n1 など)で /dev/sda を置き換えてください。
- S.M.A.R.T サポート:すべてのハードディスクが S.M.A.R.T. 機能をサポートしているわけではありません。「サポートされていない」または類似のエラーメッセージが表示された場合は、BIOS で S.M.A.R.T. が有効になっているか、またはそのハードディスクがこの機能をサポートしていない可能性があります。
- 異なるメーカー:異なるメーカーやモデルのハードディスクは、これらの値を若干異なる方法で実装している場合があるため、これらのデータを解釈する際には製造元が提供する情報を考慮してください。